測定原理
本装置は、試験紙移動機構と光学測定部を内蔵し、光学測定部は白色LEDと3種類の光学フィルターを持つ検出器で構成されています。試験紙部分に光が照射され、その反射光を検出器で測定し反射率を算出します。その反射率から測定項目の結果判定を行います。
使用上の注意
1.重要な基本的注意
・すべての検体は病原菌に汚染されているものとして十分に注意して取り扱ってください。
・試験紙は、U-テストビジュアル5、7、10、2ACを使用してください。これ以外の試験紙では正しく測定できません。
2.その他の注意
・遠心分離しないでよく攪拌した新鮮な尿を使用してください。検体を遠心すると、血球等が沈殿し、正しい測定結果が得られない場合があります。
・できるだけ検体採取後1時間以内の尿を使用してください。
・防腐剤を使用した尿は測定しないでください。
・採尿には使い捨ての容器もしくはよく洗浄した容器を使用してください。
・容器に洗剤や殺菌剤が残らないよう、よくすすぎを行ってください。洗浄やすすぎが不十分ですと、誤った結果を示すことがあります。
・測定する前に、試験紙の設定を確認してください。正しく使用する試験紙を設定しないと測定できません。
・本装置の上に、検体の入った容器等を置かないでください。こぼれて装置内に入ると故障の原因となります。
・試験紙を検体に浸けた後、濾紙などで過剰の尿を取り除いてください。取り除かないで測定した場合、装置内に尿が落ち、故障の原因になることがある他、測定結果に影響を与えることがあります。
・潜血測定における非溶血検体の斑点状発色は、本装置が反射率測定法を原理としているために、規定の光量が得られず陰性と測定される場合があります。
・本装置付属のACアダプターを使用してください。それ以外のACアダプターを使用した場合、故障の原因となります。
・測定中は本装置に振動および衝撃を与えないでください。測定値の異常や本装置の故障の原因となることがあります。
・試験紙トレイを押し込むとき、また抜き取るときは、ゆっくりと操作をしてください。無理に操作すると故障の原因になります。
・測定中は試験紙トレイを無理に動かさないでください。正しい結果が得られず、故障の原因となります。
品目仕様等
本装置は、体外診断用医薬品U-テストビジュアル5、7、10、2ACの専用読み取り器です。
操作方法
1.設置方法
・本装置を平らな作業台の上においてください。
・ACアダプターを本装置裏側の電源入力端子に接続し、コンセントに差し込んでください。ただし装置は始動させないでください。
2.設置条件
・流し台などの水を扱う場所の近くに設置しないでください。
・保管温度5~40℃、保管湿度20~80%、測定温度15~30℃に保てる場所に設置してください。
・直射日光や風があたらない場所に設置してください。
・磁石やスピーカーなどの磁気が発生する近くにおかないでください。
3.使用方法
①試験紙トレイを装置の奥までゆっくりと押し込む
②感熱記録紙を装填する
③STARTボタンを長押し(約2秒)して、装置を始動させる
④試験紙の設定
⑤測定番号、患者IDの入力(測定番号と患者IDは入力しなくても測定可能)
⑥試験紙を尿検体に約2秒間完全に浸し、直ちに取り出す
⑦試験紙側面と裏面を濾紙などに軽く当て、過剰の尿を取り除く
⑧試験紙を試験紙トレイに正しく装着する
⑨STARTボタンを押す
⑩試験紙トレイが装置内に引き込まれ測定を行う
⑪測定結果が表示画面に表示され、同時に印刷される
⑫試験紙トレイが装置から出てくる
⑬試験紙トレイから試験紙を取り除き廃棄する
⑭試験紙の設定を変えずに続けて検体測定を行う場合は⑤~⑬の操作を繰り返す
⑮STARTボタンを長押し(約2秒)して装置を終了させ、試験紙トレイを抜き取り洗浄する
⑯乾燥させた試験紙トレイを本装置に戻し次の測定に備える
・本装置はスリープ機能を有しており、測定しない状態で一定時間経過すると、自動的に試験紙トレイが装置内に収納されます。液晶画面またはSTARTボタンを押すと、待機画面に復帰し、測定できる状態になります。
・本装置の詳しい使用方法については、取扱い説明書を参照してください。