メトアナ
- メトアナ配合錠の原薬は、どのような味がしますか?
アナグリプチンには、苦味があります。
メトホルミン塩酸塩には、塩辛い味があります。- メトアナ配合錠の原薬は、どのようなにおいがしますか?
アナグリプチンには、においはありません。
メトホルミン塩酸塩では錠剤を取り出すときに特異なにおいがすることがあります1)。
参考資料:
1)メトホルミン塩酸塩錠250mg・500mgMT「三和」インタビューフォーム- メトアナ配合錠の効能又は効果は?
本剤の承認された効能又は効果は下記になります。
2型糖尿病
ただし、アナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る
参考資料:添付文書(「4.効能又は効果」の項)- メトアナ配合錠の用法及び用量は?
本剤の承認された用法及び用量は下記になります。
通常、成人には1回1錠(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/250mg又は100mg/500mg)を1日2回朝夕に経口投与する。
参考資料:添付文書(「6.用法及び用量」の項)- メトアナ配合錠は食前・食後のいつ飲んだらよいですか?
食前・食後のいずれでも飲んでいただけます。
- メトアナ配合錠を2型糖尿病治療の第一選択薬として使用することは可能ですか?
第一選択薬として使用することはできません。
2型糖尿病治療においては、食事、運動などの生活習慣改善と1種類の薬剤の組み合わせで効果が得られない場合、2種類以上の薬剤の併用を考慮することが推奨されているため、添付文書の「効能又は効果に関連する注意」に、「本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いないこと」と記載しています。
参考資料:添付文書(「5. 効能又は効果に関連する注意」の項)- メトアナ配合錠を飲み忘れた場合はどうしたらよいでしょうか?
飲み忘れに気づいたときには1回分を服用します。ただし、次の服用時間が近い場合には1回とばして、次の時間に1回分を服用します。2回分をまとめて飲まないようにしてください。
参考資料:くすりのしおり- 排泄経路について教えてください。
アナグリプチンは、尿中および糞中から排泄されますが、主な排泄経路は尿中(腎)排泄です。(外国人データ)
メトホルミンはほとんど代謝されず、未変化体のまま尿中に排泄されるとの報告があります。(外国人データ)
参考資料:インタビューフォーム- 重度腎機能障害患者又は透析患者(腹膜透析を含む)への投与について教えてください。
重度腎機能障害患者又は透析患者(腹膜透析を含む)への投与は「禁忌」ですので、投与しないで下さい。
詳細は添付文書をご確認ください。
参考資料:添付文書(「2. 禁忌」の項)- 中等度腎機能障害患者(eGFR 30mL/min/1.73m2以上 60mL/min/1.73m2未満)への投与について教えてください
「腎機能障害のある患者に投与する場合には、定期的に腎機能を確認するなど慎重に投与すること」との警告があります。
中等度腎機能障害患者では、乳酸アシドーシスを起こすおそれがあるので、慎重に経過を観察し、投与の適否及び投与量の調節を検討してください。
特にeGFRが30mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与して下さい。
・メトホルミン塩酸塩を少量より開始し、効果を観察しながら徐々に増量するなど、慎重に投与量を調節することが必要であるため、本剤投与がアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用療法より適切であるか慎重に判断して下さい。
・本剤に含まれるアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の量や、メトホルミン塩酸塩単剤の1日最高投与量の目安(下表)も考慮して、本剤の投与量を決めて下さい。eGFR(mL/min/1.73m2) メトホルミン塩酸塩としての1日最高投与量の目安* 本剤の目安 45≦eGFR<60 1500mg LD、HD 30≦eGFR<45 750mg LD
*メトホルミン塩酸塩単剤の承認用法は1日量を1日2~3回分割投与であるが、本剤(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/250mg又は100mg/500mg)の承認用法は1回1錠を1日2回投与である。
・投与中は、より頻回に腎機能(eGFR等)を確認するなど慎重に経過を観察し、投与の適否及び投与量の調節を検討して下さい。
詳細は添付文書をご確認ください。
参考資料:添付文書(「1. 警告」、「7. 用法及び用量に関連する注意」、「8. 重要な基本的注意 8.2」の項)- 軽度腎機能障害患者(eGFR 60mL/min/1.73m2以上 90mL/min/1.73m2未満)への投与について教えてください。
「腎機能障害のある患者に投与する場合には、定期的に腎機能を確認するなど慎重に投与すること」との警告があります。
添付文書8.2項を参照に注意して投与ください。詳細は添付文書にてご確認ください。
参考資料:添付文書(「1. 警告」、「8. 重要な基本的注意 8.2」の項)- メトアナ配合錠の肝機能障害患者への投与について教えてください。
肝機能障害患者への投与に関しては、「肝機能障害のある患者に投与する場合には、定期的に肝機能を確認するなど慎重に投与すること」との警告があります。
重度の肝機能障害への投与は「禁忌」ですので、投与しないで下さい。
軽度~中等度の肝機能障害患者では、乳酸アシドーシスを起こすおそれがあるので、添付文書8.2項を参考に注意しながら投与してください。
詳細は添付文書にてご確認ください。
参考資料:添付文書(「1. 警告」、「2. 禁忌」、「8. 重要な基本的注意 8.2」の項)- ヨード造影剤を用いた検査の際の休薬について教えてください。
ヨード造影剤とメトホルミンとの併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるため、検査前本剤の投与を一時的に中止してください(ただし、緊急に検査を行う場合を除きます)
機序として、腎機能低下によるメトホルミンの排泄の低下が考えられています。
検査前の休薬について、具体的な時間の目安はありません。また、ヨード造影剤投与後48時間は、本剤の投与を再開しないで下さい。なお、投与再開時には、患者の状態に注意して下さい。
参考資料:添付文書(「8. 重要な基本的注意 8.2」、「10.2 併用注意」の項)- メトアナ配合錠への食事の影響について教えてください。
健康成人男性(12例)に本剤HD(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/500mg)を食後に単回経口投与したとき、Cmax及びAUC0-24hは空腹時投与と比較して、アナグリプチンでそれぞれ13.9%減少及び10.5%減少し、メトホルミンでそれぞれ5.6%減少及び2.3%増加しました。
参考資料:添付文書(「16.2.1 食事の影響」の項)- オルメサルタン メドキソミル製剤との一包化による変色について教えてください。
メトアナ配合錠は、オルメサルタン メドキソミル製剤との一包化すると、保管条件によって変色することが確認されています。
オルメサルタン メドキソミル製剤との一包化は避けてください。また、変色した錠剤の使用は避けてください。
添付文書にも、「本剤とオルメサルタン メドキソミル製剤等との一包化は避けること。一包化して高温高湿度条件下にて保存した場合、本剤が変色することがある。」と記載しています。
参考資料:添付文書(「20. 取扱い上の注意」の項)