ラグノスNF
- 味はありますか?
甘みがあります。
- 先発医薬品ですか、後発医薬品ですか?
後発医薬品です。
- 一般名処方の標準的な記載はどのようになりますか?
【般】ラクツロース経口ゼリー54.167%になります。
1包12g中に含まれるラクツロースの成分含有量は6.5gですので、54.167%となります。- ラグノスNF経口ゼリー分包12g1包は、ラクツロースシロップ65%製剤では何mLに相当しますか?
ラグノスNF経口ゼリー分包12g(1包)は、ラクツロースシロップ65%製剤では10mLに相当します。
- 保管方法は?
室温保存になります。冷蔵庫で冷やしていただくことも可能です。冷凍は避けてください。
参考資料:添付文書(「貯法」の項)- ラグノスNF経口ゼリー分包12gの効能又は効果は?
本剤の承認された効能又は効果は下記になります。
○慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
○高アンモニア血症に伴う下記症候の改善
精神神経障害、手指振戦、脳波異常
○産婦人科術後の排ガス・排便の促進
参考資料:添付文書(「効能・効果」の項)- ラグノスNF経口ゼリー分包12gの用法及び用量は?
本剤の承認された用法及び用量は下記になります。
○慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
通常、成人には本剤24g(本剤2包)を1日2回経口投与する。症状により適宜増減するが、1日最高用量は72g(本剤6包)までとする。
○高アンモニア血症に伴う症候の改善
通常、成人には本剤12~24g(本剤1~2包)を1日3回(1日量として本剤3~6包)経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
○産婦人科術後の排ガス・排便の促進
通常、成人には本剤12~36g(本剤1~3包)を1日2回(1日量として本剤3~6包)経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
参考資料:添付文書(「用法・用量」の項)- ラグノスNF経口ゼリー分包12gのカロリーはどれくらいですか?
本剤の主成分である結晶ラクツロ-ス(2kcal/g)に加え、ガラクト-ス・乳糖を炭水化物(4kcal/g)として算出すると、1包あたり約13.5kcalになります。
- 服用後、どれくらいで排便がありますか?
慢性便秘症患者を対象とした用量反応試験において、Kaplan-Meier法を用いて検討した初回自発排便までに要した時間の中央値(推定値)は、ラグノスNFゼリー48g/日群で10.00時間でした。
参考資料:J Gastroenterol. 2019 Jun;54(6):530-540.- 吸収されますか?
国内において、健康成人男性5例を対象にラクツロースとして19.5gを空腹時単回経口投与したところ、投与されたラクツロースはごく少量吸収が認められ、血漿中ラクツロース濃度は投与後4時間にピーク値10.7μg/mLを示し、8時間後にはピーク時の半分に減少しました。
参考資料:インタビューフォーム- 主な副作用は何ですか?
国内で実施した機能性便秘症患者を対象とした臨床試験で、270例中31例(11.5%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められました。主な副作用は下痢9例(3.3%)、腹部膨満感6例(2.2%)、腹痛6例(2.2%)でした。
また、国内で実施した高アンモニア血症患者を対象とした臨床試験で、43例中2例(4.7%)に副作用が認められ、いずれも下痢でした。[承認時]
参考資料:添付文書(「副作用」の項)- 作用機序は?
本剤の有効成分であるラクツロースは、ガラクトースとフルクトース各1分子よりなる人工2糖類です。ヒト消化管粘膜にはラクツロースを分解する酵素がないため、ラクツロースを経口投与すると大部分が吸収されることなくそのまま下部消化管に到達し、ラクツロース未変化体の浸透圧作用により腸管内に水と電解質が保持されることにより、緩下作用を発揮します。
また、下部消化管に達したラクツロース未変化体は、腸内細菌による分解をうけて有機酸(乳酸、酢酸等)を生成し、腸管内あるいは糞便中のpHを低下させることが知られています。さらに、腸内細菌によって生成された乳酸や酪酸などの低分子有機酸は浸透圧を高め、腸内への水の移動を起こすことが報告されていることから、本剤の慢性便秘症に対する作用機序は、ラクツロース未変化体の消化管下部への到着後の浸透圧性の緩下作用、及びその後のラクツロースの分解後の有機酸による腸管蠕動運動の亢進と浸透圧性の緩下作用によるものと推察されました。- 半量を服用した場合、残りはどのようにすればよいですか?
残りは破棄してください。
添付文書に以下の記載があります。
「使用後の分包内残薬は保存せずに廃棄すること。」
参考資料:添付文書(「取扱い上の注意」の項)