エブランチル
- エブランチルは降圧剤ですが、起立性低血圧への注意は必要ですか?
重要な基本的注意の項に起立性低血圧があらわれることがあるため注意をお願いしています。血圧測定の折は臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすることとしています。
また投与初期又は用量の急増時に、意識喪失、立ちくらみ、めまいなどが発現することがあるとしています。
特に前立腺肥大症に伴う排尿障害患者では投与初期又は用量の急増時の3日以内に立ちくらみがあらわれることがあります。
詳しくは添付文書をご確認ください。
参考資料:添付文書(「重要な基本的注意」の項)- カプセル剤に起因する適用上の注意はありますか?
徐放製剤であるため、カプセルの中の顆粒を噛まずに服用してください。個々の顆粒に徐放化を施しているため噛んでしまうことにより一過性の血中濃度の上昇が考えられるためです。
参考資料:添付文書(「適用上の注意」の項)- 術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)とは、どのような症状ですか?
IFISとは、白内障等の眼内手術中に発現する症状で、術中の洗浄液流による虹彩の弛緩と膨張、術中の進行性の縮瞳、虹彩が水晶体乳化術の切開部への脱出の3症状の併発が特徴1)です。
IFISによって手術の進行を妨げられ、虹彩の損傷や術後合併症が引き起こされる可能性があります。
(IFIS:Intraoperative Floppy Iris Syndrome)
α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある患者さんにおいて、α1遮断作用によると考えられるIFISがあらわれるとの報告があります。
参考資料:添付文書(「その他の注意」の項)
1)Chang DF, Campbell JR:J Cataract Refract Surg, 31(4):664-673, 2005