使用上の注意
・重要な基本的注意
1. 指先から採血する場合は、穿刺前に、必ず流水でよく手を洗ってください。
2. 果物等の糖分を含む食品などに触れた後、そのまま指先から採血すると指先に付着した糖分が血液と混じり、血糖値が偽高値となる恐れがあります。[アルコール綿による消毒のみでは糖分の除去が不十分との報告があります。]
3. 以下のような末梢血流が減少した患者の指先から採血した場合は、血糖値が偽低値を示すことがあります。
・脱水状態
・ショック状態
・末梢循環障害
4. 前腕用キャップ、指先用キャップをはずすときは、針先が指などに触れないように注意して操作してください。
5. 本品には専用の採血針「ブラッドランセット」(別売)をご使用ください。
6. 血糖測定をするときは、血糖測定器の取扱説明書を必ずお読みください。
7. 前腕からの採血は、体質、皮膚の特性などにより困難なことがあります。
8. 前腕からの採血する場合は、体質、採血部位などにより内出血することがあります。
9. 前腕からの採血する場合は、体質によって、採血部位の傷が治るのに数日間かかることがあります。
10. 使用後の採血針は針先に保護キャップをしてから、瓶や缶等に入れ安全に廃棄してください。
11. 採血針は小児の手の届かないところへ保管してください。
12. 使用後は取扱説明書を参照いただき、お手入れをしてください。
13. ファインレットは、消毒液への浸漬や噴霧または高温殺菌(オートクレーブや煮沸など)をしないでください。故障の原因となります。
14. 使用前に採血針をつけて動作確認を行ってください。動作確認で採血針がもどらずに出たままの状態になる場合には、そのファインレットは使用しないでください。
<動作確認>
(1)指を当てずに穿刺ボタンを押します。
(2)前腕用キャップ、指先用キャップより針が出たままの状態でないことを確認します。
15. 使用後に前腕用キャップ、指先用キャップより針が出ていないことを確認してください。針が出たままの状態の場合には使用しないでください。
16. 組織が薄い部位への穿刺を行うと、組織を貫通した針で指を穿刺し、血液を介した感染のおそれがあるため、添付文書上にある穿刺部位を守ってください。
操作方法
前腕から採血する場合の使用方法(図参照)
※詳細な使用方法、および指先から採血する場合の使用方法は取扱説明書を参照ください。 また、採血針の添付文書を併せてご参照ください。
警告
●適用対象(測定者)
①感染の危険性があるため、採血部位の消毒を必ず行ってください。また、採血後はばんそうこうなどで必ず止血と保護を行ってください。傷口が治りにくいときは、こまめに消毒してください。
②使用後の採血針には血液が付着しています。病原微生物の感染を防ぐために他の人に触れないように廃棄してください。
③採血針の保護キャップを外した状態で本体に装着し、採血針が押し込まれた状態で放置しないでください。針が誤って発射される危険性があります。
●使用方法 本品をご使用いただくことで、前腕からの採血により測定を行うことが可能ですが、低血糖など(発汗/冷や汗、浮揚感、震えなどの症状)の可能性があるときは、指先から採血を行ってください。 ・運動の後など血糖値が急激に変化する可能性があるとき ・発汗/冷や汗、浮揚感、震えなど低血糖の症状があるとき ・血糖低下状態において、すぐに低血糖かどうかを知る必要があるとき ・かぜをひいたときなど、体調のすぐれないとき ※急激な血糖の変動が認められるとき、前腕の血糖変動は、指先よりも遅れるとの報告があります。