使用上の注意
1.適用上の注意 検査上の注意:
(1) ピンセットは、各味質毎に1 本使用すること。
(2) ろ紙ディスク、ピンセット等は溶液の中へ浸さないこと。
(3) 開封後しばらく保存した後に使用する場合は、びんの口を水で浸した綿又はガーゼで軽くふき、よく振った後で使用すること。 (4) ろ紙ディスクを味質溶液で浸すとき、溶液がろ紙面に盛り上がるほど付着させないこと。
(5) ろ紙ディスクを測定部位へ置くとき、ピンセットが舌面に触れないよう注意すること。
(6) ろ紙ディスクは被検者に吐き出させるなどしないで、必ず検者が除去すること。
(7) 同一味質での測定の間は含嗽の必要はなく、また間隔をおく必要もない。
(8) 味質の測定順序は甘味、塩味、酸味のどの味質から開始してもよいが、苦味を最後とすること。
(9) 同一被検者に2 回以上検査を実施する場合、被検者の推量による誤った結果を得ないため、甘味、塩味、酸味の順序は検査毎に変更すること。
2.その他の注意 正常者の1 ~ 2 割の者が偽陽性と判定されるので、味覚障害の診断は慎重に行うこと。
品目仕様等
10回用
操作方法
(1)検査方法
1) 味質指示表(別添)を被検者に持たせるか、前に置く。
2) ろ紙ディスクを1 枚耳用ピンセットでつまみ、S-1 の味質溶液をディスクに滴下し、湿らせる程度とする。
3) 湿らせたディスクを所定の測定部位へ静かに置く。
4) 口を開けたまま2 ~ 3 秒で味質指示表のうち1 個の答を指示させる。
5) ディスクは検者が再びピンセットで取り除く。
6) 正答が得られない時はS-2、S-3……と同様の操作を繰り返し、認知閾値を求める。
7) 残味を防ぐため水でよく含嗽させた後、1 分間以上の間隔をおき、次の味質へ移る。
8) 塩味液、酸味液について同様に操作し、認知閾値を求める。味質を変更するときには水で含嗽させる。
9) 最後に苦味液について同様に操作し、認知閾値を求める。
10) 次に別の測定部位についても同じ操作を繰り返し、各部位の認知閾値を求める。 (2)測定部位 (下図の斜線部分)
性能
臨床成績 (下図参照)