第4回 患者さんが勘違いしやすい食事と尿酸の関係
年末年始は忘年会や新年会などでつい食べすぎてしまい、アルコール摂取量も増えてしまう人も多いと思います。ご存知の通り、高尿酸血症治療において、食事療法、飲酒制限、運動の推奨といった生活指導は大変重要です。しかしながら、弊社が独自で行った患者アンケートでは、食事や飲酒に気を使っていながらも誤って認識されている患者さんもいらっしゃいました。そこで今回は、患者さんが誤解しやすい食事療法について紹介いたします。


■プリン体制限は何よりも重要?
患者アンケートでは、プリン体の摂取を制限することがとにかく重要と考えている患者さんがいらっしゃいました。しかし、食事療法の主眼は、プリン体の制限よりむしろ総エネルギーの制限に移行している1)と伺います。特に肥満傾向にある高尿酸血症患者さんに対しては、摂取エネルギーの適正化が食事療法の第一に挙げられています。

■プリン体ゼロなら大丈夫? ビールと高尿酸血症
高尿酸血症患者さんには、ビールを避ける方が多くいらっしゃいます。アンケートでは「プリン体ゼロ」のものに変えるという方や、焼酎など蒸留酒に変えるという方もいらっしゃいました。アルコール飲料は、プリン体の有無にかかわらず、それ自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させます。アルコールは、種類を問わず摂取量を減らすことが重要であること1)を、患者さんに今一度お伝えいただければと思います。

■不足分は植物性たんぱく質で補う
アンケートでは、食事対策として肉類の摂取量を減らすという患者さんがいらっしゃいました。動物性たんぱく質は血清尿酸値を上昇させますので、その点は正しくご理解いただいているようですね。しかし、肉や魚の摂取量を減らすとたんぱく質が不足するおそれがあります。動物性たんぱく質はとり過ぎに気を付けるとともに、不足分は納豆や豆腐等の植物性たんぱく質で補うことができることをお伝えいただいてはいかがでしょうか。

■尿酸値を上げる? 誤解されやすい食べ物
アンケート結果では、鶏卵や魚卵、チーズを避けるという患者さんもいらっしゃいました。ご存知のように、プリン体量は細胞数に比例して多くなります。鶏卵やいくら等の魚卵は、ひとつひとつが目に見えるほど大きい細胞ですから、実はプリン体量は多くはありません。また、チーズ等の乳製品はむしろ血清尿酸値を低下させ、痛風のリスクも増加させない2)3)とのことです。ただし、いずれの食材もエネルギーの面では注意が必要かと思います。


アンケートから、患者さんが誤解しやすいポイントをご紹介させていただきました。
生活指導を行っていただいた上でも尿酸値が高い患者さんには、尿酸降下薬の投与をご検討ください。 ウリアデックは1日2回服用で、なめらかかつ優れた尿酸低下作用を示します。先生の高尿酸血症治療にぜひお役立ていただけますと幸いです。

ウリアデック添付文書
References
1)日本痛風・核酸代謝学会、ガイドライン改訂委員会 編. 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版 ;2010
2) Choi HK, et al. N Engl J Med 350: 1093-1103; 2004
3) Choi HK, et al. Arthritis Rheum 52: 283-289; 2005