第1回 糖尿病患者さんのモチベーションアップのための工夫
みかん、柿、りんご、ぶどう…  秋はおいしい果物がたくさんありますね。
しかし、糖尿病の患者さんにとってはジレンマの季節。日頃先生たちとお話ししていると
患者さんのモチベーションの維持」にお困りだとよく聞きますが、おいしいものがたくさんある
この季節は特に糖尿病患者さんのモチベーション維持が大変なのではないでしょうか。

そこで、アンケートを実施し、先生方が糖尿病患者さんのモチベーションアップのために
どのような工夫をされているかを調査いたしました。本日は、その一部をご紹介いたします。
アンケート設問:
糖尿病患者の病識向上と、アドヒアランス遵守のために先生の工夫されていること
最も多くいただいた回答は「丁寧な説明」でした。次いで、「ほめる」、「リスクの説明」、「データの提示」、「生活習慣に合わせた指導」といった工夫をされている先生が多いことがわかりました。

■丁寧な説明
丁寧な説明としては、「専門用語を使わない」など「患者さんの理解できる言葉」で、「繰り返し行う」、「できるだけ具体的に行う」、「絵で見せる」という回答が多く見られました。これは日常診療において、先生方が基本とされていることだと思われます。

■ほめる
ほめると回答した先生では、「少しでもできていた点、改善していた点を見つけてほめる」ことを心がけている先生が多くいらっしゃいました。ほめられることはやっぱりうれしいですよね。特に、人は「能力による成果」よりも「努力した点などの経過」をほめられるとモチベーションが上がるそうです*
*Claudia M, et al. Journal of Personality and Social Psychology 1998;75(1): 33-52.

■リスクの説明
リスクの説明としては「合併症の怖さについて説明する」という先生が多く、足の壊疽の写真を見せるなど「視覚的に説明する」、「診察のたびに説明する」、「透析の辛さや盲目の不便さを伝える」などの工夫を実施されているようです。また、「糖尿病が血管の病気であることを説明する」「頸動脈エコーで動脈硬化を視覚的に自覚させる」などの回答もありました。

■データの提示
データを提示と回答した先生では、「来院時に食後血糖値を計る」、「検査データを時系列で見せて現状を理解してもらう」、「血液データを提示して食事の傾向を指摘し、改善案を提案する」などの工夫を実施されていらっしゃいました。

そのほか、「患者さんご自身の体であることを強調する」、「一緒に目標設定を行う」などの工夫を行っている先生がいらっしゃいました。

たとえば、セイブルなどのα-GIは、きちんと服用いただくことで食後血糖値の改善が期待できます。
そのため「来院時に食後血糖値を測定」し、数値が「改善していることをほめる」など、患者さんのモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。

本日ご紹介した調査結果が、先生の日常診療のヒントになれば幸いです。
株式会社三和化学研究所では、今後も先生の日常診療にお役立ちいただける情報を お届けしてまいります。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。