医薬品 よくあるご質問

ダイアモックス

ダイアモックス末とダイアモックス錠で効能又は効果の違いはありますか?

ダイアモックス錠では、睡眠時無呼吸症がありますが、ダイアモックス末ではございません。

なお、共通の効能又は効果として、緑内障、てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)、肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、心性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、メニエル病及びメニエル症候群がございます。


参考資料:添付文書(「効能・効果」の項)

ダイアモックス末とダイアモックス注射用で効能又は効果の違いはありますか?

注射用の効能又は効果は緑内障、てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)、肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、メニエル病及びメニエル症候群であり、心性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症の効能又は効果はございません。


参考資料:添付文書(「効能・効果」の項)

注射剤の用法及び用量に関連する使用上の注意はありますか?

経口投与が困難な場合や緊急の場合、また、経口投与で効果が不十分と考えられる場合にのみ行うこと。
なお、経口投与が可能で効果が十分と判断された場合には速やかに経口投与に切り替えることとなっております。


参考資料:添付文書(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項)

原末と注射用の違いはありますか?

ダイアモックスの原末はアセタゾラミド(ダイアモックス末)です。アセタゾラミドは水に溶け難いため、ダイアモックス注射用はアセタゾラミドをナトリウム塩にして溶解性を高めています。

眼圧を低下させる機序は?

アセタゾラミドは毛様体上皮中に存在する炭酸脱水酵素の作用を抑制することによって房水の産生を減じ、眼圧を低下させるといわれています。


参考資料:インタビューフォーム(「薬効薬理に関する項目」の項)

てんかん発作を抑制する機序は?

アセタゾラミドは中枢神経組織内に存在する炭酸脱水酵素を抑制し、脳のCO2濃度を局所的に増大させることにより、脳の異常な興奮を抑制して、精神神経系の諸症状を緩解すると考えられています。


参考資料:インタビューフォーム(「薬効薬理に関する項目」の項)

呼吸性アシドーシスを改善する機序は?

アセタゾラミドは炭酸脱水酵素抑制作用により肺胞中のHCO3-の尿中排泄を増加させるとともに、他方代謝性アシドーシスを起こし、H+を増加させる。増加した H+により呼吸中枢が刺激され、換気量が増大し、併せて低酸素・炭酸ガス換気応答が改善される。この換気量の増大により血中O2が増加、CO2は減少し、呼吸性アシドーシスが改善します。


参考資料:インタビューフォーム(「薬効薬理に関する項目」の項)

メニエル症候群を改善する機序は?

メニエル症候群に対するアセタゾラミドの効果は内耳の局所的リンパ分泌抑制作用、利尿による内耳水腫の除去、中枢神経系に対する抑制作用等によるといわれています。


参考資料:インタビューフォーム(「薬効薬理に関する項目」の項)

禁忌はありますか?

添付文書には以下の記載となっています。

(1)次の患者には投与しないこと
 1)本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
 2)肝硬変等の進行した肝疾患又は高度の肝機能障害のある患者
 3)無尿、急性腎不全の患者
 4)高クロール血症性アシドーシス、体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している患者、副腎機能不全・アジソン病の患者

(2)次の患者には長期投与しないこと
 慢性閉塞隅角緑内障の患者
が禁忌として設定しております。

参考資料:添付文書(「禁忌」の項)

過量投与について教えて下さい。

添付文書には以下の記載となっています。

(1)徴候、症状:電解質異常(特に低カリウム血症)、アシドーシス及び中枢神経系障害を起こす可能性がある。
(2)処置:本剤の特異的解毒薬は不明である。過量投与が生じた場合は、服用後短時間ならば胃洗浄により本剤をできる限り除去すること。電解質(特にカリウム)及び血液pHのモニターを行い、必要により電解質の補充、炭酸水素ナトリウムを投与すること。本剤は腎排泄性でありかつ血液透析により除去されることより、特に腎障害者において過量投与により状態が悪化した場合は血液透析の適応も考慮すること。


参考資料:添付文書(「過量投与」の項)

投与経路の適用上の注意はありますか?

投与経路は静脈内注射を原則とし、他剤との混注は避けてください。


参考資料:添付文書(「適用上の注意」の項)

筋肉内注射時の適用上の注意はありますか?

添付文書には以下の記載となっています。

筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。また、筋肉内注射により、注射部位に疼痛があらわれることがある。
1)筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行うこと。なお、特に同一部位への反復注射は行わないこと。また、新生児、低出生体重児、乳児、小児には特に注意すること。
2)神経走行部位を避けるよう注意すること。
3)注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。


参考資料:添付文書(「適用上の注意」の項)

静脈内注射時の適用上の注意はありますか?

静脈内注射により、血管痛があらわれることがあるので、注射はできるだけゆっくり行ってください。


参考資料:添付文書(「適用上の注意」の項)

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