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尿酸や尿酸産生酵素XOに関連したトリビアを紹介します。お気軽にご覧ください。 (XO:キサンチンオキシダーゼ) 監修:室原 豊明 先生 名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授 2017年 第2回 プリン体が多い食べ物・少ない食べ物「痛風になりやすい食べ物・飲み物」といえばどんなものを思い浮かべますか? 食べ物であれば「ウニ」や「いくら」、飲み物であれば「ビール」などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。 プリン体は分裂が盛んな細胞に多く含まれており、一般的にレバーや肉類、魚介類などの動物性食品に多く、野菜や大豆製品、穀類などの植物性食品に少ない傾向にあります1)。ただ、動物性食品に分類されていても細胞分裂が始まっていない「卵」や、細胞ではない「牛乳」にはプリン体は含まれていません1)。 尿酸値への影響はプリン体の種類によっても異なりますが、プリン体の総量で考えると一般的に痛風の天敵とされるビールに含まれるプリン体は肉類、魚介類よりも少ないことが知られています。 また、プリン体の摂取という点では、調理方法も影響します。例えば、肉や魚を調理する際には、焼くよりも茹でこぼしたり、煮るほうが、水溶性のプリン体が茹で汁・煮汁に溶け出すため、プリン体の摂取量を減らすことができます2)。 高尿酸血症ではプリン体を多く含む食品・飲料を過剰に摂取するのを避けるとともに、プリン体の尿中排泄を促す海藻類、野菜、きのこ類などのアルカリ性食品や水分を積極的に摂取するのが望ましいでしょう3)。また、だしを取るときには、かつお節や煮干しの代わりに、昆布などを使ってみても良いかもしれません。 参考文献
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