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尿酸や尿酸産生酵素XOに関連したトリビアを紹介します。お気軽にご覧ください。 (XO:キサンチンオキシダーゼ) 監修:室原 豊明 先生 名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授 第2回 クラフトビールの飲み比べにご用心?最近、小規模なビール工房がつくる「クラフトビール」、いわゆる地ビールの人気が高まっています。 国内のクラフトビールの製造免許場数は2014年時点で181ヵ所と、小規模な醸造所や銘柄が乱立しています1)。日本のクラフトビール自体は市場の1%にも満たない規模なのですが2)、米国では成長分野として期待され注目が集まっています。 国内でも、2015年にはキリンビールが「よなよなエール」などを主力商品に持つヤッホーブルーイングと提携を果たし、業界では「2015年はクラフトビール元年」などと言われているそうです。実際に、コンビニや居酒屋でクラフトビールを目にする機会も増えているのではないでしょうか。 ところがこのクラフトビール、実は一般のビールと比べると総じて2倍量から3倍量のプリン体を含んでいるものが多いと言われています3)。 その差はどこからくるのでしょうか? 実は、ビールの中に「酵母」が残っているか否か?が、その主な原因とされています3)。 ビールは、一般的に製造の最終工程で酵母を取り除くために濾過を行います。 しかし、クラフトビールでは、濾過をせず酵母を取り除かないことが多いようです。 つまり、クラフトビールにはたくさんの酵母が含まれることになります。酵母も生き物ですので、DNAを持っています。DNAの主な成分の1つにプリン体があるため、結果として、クラフトビールは一般のビールよりもプリン体が高くなってしまうわけです。 クラフトビールは各醸造所において「原料」、「発酵方法」、「酵母の種類」等の工夫が施されています。これらの工夫によりもたらされるユニークかつ多様な酵母は、ビールの個性となって独自の香りや味わいとなります。 多種多様なクラフトビール。 それぞれの酵母の違いを味わいながら、飲み過ぎない程度に楽しんでみてはいかがでしょうか。 参考文献
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