メトアナ配合錠LD・HD

スイニー錠100mg

これだけは知っておきたい!メトアナ配合錠 [第2回]メトアナ配合錠の試験成績

2018年11月に発売されたメトアナ配合錠は、メトホルミンやDPP-4阻害薬スイニー錠で効果不十分な患者さんに対する有効性・安全性が示されており、正常から中等度腎機能障害(eGFR30mL/min/1.73m2以上)の患者さんまでご処方いただける配合錠です。
今回の「これだけは知っておきたい!メトアナ配合錠」は、メトアナ配合錠のメトホルミンとアナグリプチンの併用効果と配合剤のメリットについてご紹介いたします。

日本における糖尿病治療薬の処方パターン

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近年、インクレチン関連薬やSGLT2阻害薬などが使用できるようになり、糖尿病における治療選択肢が広がりました。そのような状況のなか、現在の日本では、どのような2型糖尿病治療が行われているのでしょうか。
2019年に、日本における2型糖尿病患者さんの治療パターンを検討した結果が報告されています。
本研究では、2011年1月~2015年12月に1回以上糖尿病治療薬の処方を受けていた成人2型糖尿病患者さんを対象に、日本医療データセンター(JMDC)および医療データビジョン(MDV)データベースを用いて処方された糖尿病治療薬を調査しています。
その結果、未治療の2型糖尿病患者さんに対する処方は、DPP-4阻害薬の単剤処方がJMDCで44.0%、MDVで54.8%と最も多く、次いでビグアナイド薬の単剤処方がJMDCで17.3%、MDVで11.2%でした。

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また、追加併用に用いられる薬剤についても調査されています。
第一選択薬にDPP-4阻害薬を処方された患者さんに対しては、ビグアナイド薬がJMDCで46.6%、MDVで36.7%と最も多く追加併用されていました。

メトホルミンとアナグリプチンの併用効果

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DPP-4阻害薬スイニー(アナグリプチン)とメトホルミンを併用することで、各薬剤の単独投与時に比べて、血漿活性型GLP-1のAUCが高まり、食後血糖の上昇が抑制されました。

メトアナ配合錠の紹介

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メトアナ配合錠は、メトホルミン塩酸塩とDPP-4阻害薬スイニー(アナグリプチン)を組み合わせた配合錠です。
アナグリプチン100mgとメトホルミン塩酸塩250mgを含有するメトアナ配合錠LDとメトホルミン塩酸塩500mgを含有するメトアナ配合錠HDの2規格があり、1回1錠、1日2回朝・夕の服用で優れた血糖コントロールが期待できます。

配合剤のメリット

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近年では、治療目標値に達していないにもかかわらず、さまざまな原因により治療強化ができていない「クリニカルイナーシャ」が問題となっています。
「薬を増やしたくない」「薬剤費を増やしたくない」といった患者さん側の問題がクリニカルイナーシャに陥る原因のひとつだと考えられています。

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また、J-DOIT2において、医療費の経済的負担が糖尿病患者さんの受診中断理由のひとつとなっていることが報告されています。

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このような問題を解決する方法のひとつとして「配合剤」という選択肢が考えられます。

配合剤を使用することで、アドヒアランスの向上、服薬錠数の減少、経済的負担の軽減などのメリットが得られます。

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メトアナ配合錠の薬価は、LD・HDともに1錠59.0円です*。メトホルミンとスイニー錠をそれぞれ単剤で併用するよりも安価であり、またLDとHDの2規格があることで、服用錠数を増やすことなくメトホルミンを増量することができます。

2型糖尿病患者さんの治療強化に、メトアナ配合錠LD・HDをお役立てください。

*2020年5月現在

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