医療関係者向け情報

うっ血性心不全治療における利尿薬選択のポイント

うっ血性心不全治療における利尿薬選択のポイント ~J-MELODIC試験の結果を受けて~

禁忌を含む使用上の注意等につきましてはD.I.をご参照ください。

自治医科大学附属さいたま医療センター センター長 百村 伸一 先生

自治医科大学附属さいたま医療センター センター長 百村 伸一 先生

ループ利尿薬の使い分け

J-MELODIC試験の結果は実臨床に反映させています。変更の時期は、急性期では、フロセミドの注射薬または経口薬を使いますが、十分に体液コントロールされ、状態が安定していれば注射薬からでもダイアートに切替えています。
また、切り替えの際は、入院のリスク軽減が期待されるなどJ-MELODIC試験結果を示して患者さんに説明することも重要だと思います。

安定状態の指標

安定状態を確認する指標としては、浮腫の症状、BNP200pg/mL以下などを目安にすると良いと思います。

おわりに

エビデンスを踏まえ、うっ血性心不全治療におけるループ利尿薬選択を再考すべきだと思います。
安定したうっ血性心不全患者に対する利尿薬はエビデンスのあるダイアートが望ましいのではないでしょうか。

和歌山県立医科大学 循環器内科 教授 赤阪 隆史 先生

和歌山県立医科大学 循環器内科 教授 赤阪 隆史 先生

ループ利尿薬の使い分け

私がフロセミドからダイアートに切り替える際には、軽症のうっ血性心不全患者さん(フロセミド20~40mg程度の症例)では、直接換算量でダイアートに切り替えるようにしています。フロセミドの注射薬を使用している症例では、症状安定後、経口薬に変更するタイミングでダイアートへ切り替えますが、腎機能の低下や収縮不全など慎重に薬剤変更・用量調節する必要がある場合には、同等用量のフロセミド経口薬で1週間程度維持し、その後、ダイアートに切り替えることもあります。

安定状態の指標

安定状態の判定は、基本的には肺うっ血を認めず、下腿浮腫や起坐呼吸などが消失していれば症状が安定していると考えます。

おわりに

J-MELODIC試験のデータは日本から世界に向けて発信したエビデンスです。その結果を踏まえ、まず日本人の医師がダイアートを活用し、さらなるエビデンスを蓄積していくことが重要だと思います。

百村先生、赤阪先生の利尿薬使い分けのイメージ

百村先生、赤阪先生の利尿薬使い分けのイメージ

コンタクトセンター

フリーダイヤルでのお問い合わせ 0120-19-8130

[ 受付時間 ]
月~金(祝日・弊社休業日を除く)
午前9時より午後5時まで


お問い合わせフォーム