医療関係者向け情報

ダイアートの交感神経系への影響-MIBGシンチグラフィーを用いた検討-

禁忌を含む使用上の注意等につきましてはD.I.をご参照ください。

123I-MIBGシンチグラフィーで持続型と短時間作用型ループ利尿薬の治療効果を検討

アゾセミドは慢性うっ血性心不全患者の交感神経系活性を抑制し長期予後改善に寄与

Hisatake S, Yamazaki J, et al. Eur J Heart Fail 2011; 13 : 892-898

目的 ループ利尿薬は、うっ血性心不全患者の体液貯留を改善するために汎用されている。しかし、ループ利尿薬による交感神経系の亢進が避けられない。また、これまでにループ利尿薬の長期予後への影響を比較検討した無作為比較臨床試験は行われていない。そこで、ループ利尿薬のうち、持続型のアゾセミドと短時間作用型のフロセミドの慢性心不全への効果を123I-MIBGシンチグラフィーを用いて比較検討した。
対象 左室機能障害(左室駆出率〔LVEF〕<50%)に基づくNYHA心機能分類II ~III度の慢性うっ血性心不全で病状が安定している患者を対象とした。
方法・評価項目 無作為にアゾセミド30~60mg/日またはフロセミド20~40mg/日を先行薬として投与した。6カ月後にアゾセミドはフロセミドに、フロセミドはアゾセミドに変更し、さらに6カ月投与し、同一症例におけるクロスオーバー試験とした。
先行薬投与前および各薬投与6カ月後に123I-MIBGシンチグラフィーを施行し、初期像および後期像を撮像した。その上で初期・後期心筋/縦隔(e-H/M・d-H/M)比、洗い出し率(washout rate;WR)を計測した。同時期に心エコーによりLVEFを、血液検査により脳性Na利尿ペプチド(BNP)、NEをそれぞれ測定した。
結果 クロスオーバー試験に参加したのは22例であった。投与開始時のアゾセミド群とフロセミド群の臨床背景は同等であった。各薬剤投与後に測定された指標の変化を比較したところ、体重はフロセミド群で有意に減少した(図a)。血漿NE濃度はアゾセミド群で有意に減少した(図b)。d-H/M 比はアゾセミド群で有意に上昇し(図c)、WRはアゾセミド群で有意に減少した(図d)。LVEF、血漿BNP濃度など、他の指標に差は見られなかった。

a. 体重(kg)

b. 血漿NE 濃度(ng/mL)

c. d-H/M 比

d. WR(%)

久武真二:E u r J H e a r t F a i l 2011;13:892-898より作図

副作用 試験期間中に両剤とも副作用は認められなかった。

むすび


この研究では、慢性心不全患者に対する持続型ループ利尿薬アゾセミドの投与は、交感神経系の活性を抑制し長 期予後の改善に寄与することが示唆された。

承認用法・用量(抜粋)
アゾセミド:1日1回アゾセミドとして60mgを経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
フロセミド:フロセミドとして1日1回40~80mg を連日又は隔日経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。腎機能不全等の場合にはさらに大量に用いることもある。ただし、悪性高血圧に用いる場合には、通常、他の降圧剤と併用すること。

123I-MIBGシンチグラフィーについて

うっ血性心不全患者では、交感神経系の亢進やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系などの神経体液性因子、酸化ストレス、炎症性サイトカインの増加が認められる。これらは病態の悪化因子であり、厳重に管理し抑制する必要がある。 例えば交感神経系の亢進の度合いは、かねて血漿ノルエピネフリン(NE)濃度から推察されてきた。しかし、血漿NE濃度は被験時の体位やストレスによって測定値にばらつきが生じやすく、再現性に問題があった。そこで日本や欧州では、放射性医薬品123I-MIBG(ヨード123標識のメタヨードベンジルグアニジン)を用いたシンチグラフィーが活用されるようになってきた。123I-MIBGはNE の類似物質(誘導体)で、NEと同様に交感神経末端で取り込まれ、放出される。123I-MIBGの投与後、ガンマカメラで被験者の心臓を撮影すると、心筋局所の交感神経系の動態を把握することができる。心不全患者の重症度の評価や治療効果の判定にも役立つ。

123I-MIBGシンチグラフィーの様子

123I-MIBGシンチグラフィーの様子

(提供:東邦大学医療センター大森病院循環器内科)

ダイアートの貯法について

ダイアート錠30mg・60mgは、光に安定であるため遮光保存する必要がありません1)
そのため、一包化後も遮光の必要はありません。
ダイアートの遮光技術は特許を取得しております。
※ダイアート錠30mg、ダイアート錠60mgは500錠のバラ包装がございます。

1)株式会社三和化学研究所 社内資料
ダイアート錠30mg 無包装状態の安定性、ダイアート錠60mg 無包装状態の安定性

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