第12回 尿酸生成抑制薬3剤における3つの違い

 ウリアデックは本邦で使用できる尿酸生成抑制薬3剤のうちの1つですが、その他の薬剤との違いに関するご質問をよく受けます。そこで、本日は【尿酸生成抑制薬3剤における3つの違い】についてご紹介いたします。

トピロキソスタットのXOR結合様式
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■違いその1:結合様式 〜ウリアデックは「ハイブリッド型」〜
1つ目の違いは「キサンチン酸化還元酵素(XOR)への結合様式」です。1969年発売のアロプリノールはプリン骨格を持ち、XORの活性中心であるモリブデン(IV価)と共有結合して阻害作用を示します。また、2011年発売のフェブキソスタットは非プリン骨格で、XORの基質結合ポケット内に入り込み、複数のアミノ酸残基との相互作用により結合し、XORを阻害します。
2013年に登場した最新の尿酸生成抑制薬であるウリアデックは、これら2剤の結合様式の「ハイブリッド型」です。非プリン骨格を持つウリアデックは、XOR のポケット内に入り込み、モリブデンに共有結合するとともに、複数のアミノ酸残基との相互作用により、XORを選択的に阻害し、尿酸産生を抑制します。

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■違いその2:服用回数 〜1日2回服用には理由がある〜
ご存じの通り、アロプリノールは1日2〜3回、フェブキソスタットは1日1回、ウリアデックは1日2回です。直近に出た薬剤の服用回数が多いのは少し不思議かもしれませんが、これには理由があります。
高尿酸血症患者さんでは、治療中に痛風発作を起こさないことが意欲やアドヒアランス維持の面から重要かと存じます。血清尿酸値の変動は痛風関節炎を引き起こす原因になるため、ウリアデックは尿酸値の変動を小さくするために、1日2回投与としています。実際に、ウリアデック80mgを1日2回に分けて投与した群と、1日1回で投与した群で血漿中尿酸濃度の推移を比較した試験では、投与回数が1回より2回の方が尿酸濃度の低下が大きく、かつ日内変動が少ないことが示されています。

■違いその3:腎機能への影響 〜腎機能障害と代謝・排泄経路の違い〜
アロプリノールは全身の臓器で代謝され、大部分がオキシプリノールとなり尿中へ排泄されます。腎機能低下例では排泄が遅延して高い血中濃度が持続するため、投与量の調整が必要です。一方、ウリアデックやフェブキソスタットは肝臓で代謝され、糞・尿中に排泄されるため、軽〜中等度の腎機能障害があっても減量の必要はありません。また、ウリアデックでは尿中に排泄される未変化体は0.1%未満で、活性代謝物がないことも特徴です。
なお、ウリアデックでは、中等度腎機能障害合併例を対象とした治験を実施し、血清尿酸値6.0mg/dLの達成率90%や尿アルブミン/クレアチニン比の影響を確認しております。当試験について詳しくご説明に上がることもできますので、お気軽にお申し付けください。

ウリアデックは血清尿酸値を治療目標値(6.0mg/dL以下)まで低下させ、かつ腎機能障害等これまで薬剤選択の幅が十分でなかった患者層にも新たな選択肢を提供すべく開発された薬剤です。これからも三和化学研究所は、先生方のお役に立てるような高尿酸血症治療およびウリアデックに関する情報提供を続けて参ります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ウリアデック添付文書