第6回 DPP-4阻害薬の【副作用情報】と
        スイニーの特定使用成績調査(長期)【SWIM-JPN】
弊社のスイニーをご活用いただき、ありがとうございます。
DPP-4阻害薬は登場から年月を経た今、実臨床での使用成績が蓄積され、副作用報告の集積も進んでいます。本日は、DPP-4阻害薬の副作用情報として、【類天疱瘡との関連とその対処法】、スイニーの最新の副作用情報として【特定使用成績調査(長期使用) SWIM-JPN中間解析】をご紹介します。

■DPP-4阻害薬と類天疱瘡の関連
以前より抗菌薬や利尿薬などの薬剤性の類天疱瘡は報告されておりましたが、近年DPP-4阻害薬内服中に発症した類天疱瘡が報告されています1)。類天疱瘡は、自己免疫性水疱症であり、主に高齢者に多く発症しますが、症例の多くが全身の皮膚に浮腫性紅斑・緊満性水疱・びらんを生じる「水疱性類天疱瘡」です2)
このような薬剤性の類天疱瘡が発現する機序は不明な点が多く、DPP-4阻害薬投与においても投与開始から、数ヵ月や1年以上経た時期に突然発現した報告もあることから、投与期間中は水疱・びらんなど皮膚症状の発現に注意を払っていただく必要があります2)

■DPP-4阻害薬服用中の類天疱瘡発現時の対処
類天疱瘡の診断には、臨床症状として、掻痒性紅斑や水疱を確認し、水疱がある場合は、数と出現範囲を確認します。また、免疫学的所見として、血清中の抗BP180抗体の測定が有用です(抗BP180-NC16a抗体、CLEIA法もしくはELISA法にて保険適用)。しかし、実際は抗BP180抗体陰性症例も多く、皮膚生検が必要になります。また、服用薬剤の中止やステロイド薬などの投与といった治療方針は、個々の症例の重症度を正確に把握したうえで決定することが重要とされています1)2)
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そのため、類天疱瘡の診断と治療は、皮膚科専門医によって行われることが望ましく、DPP-4阻害薬服用患者に水疱、びらんが発現した場合は、皮膚科医への紹介が勧められています1)2)

SWIM-JPNー実臨床で適正に血糖管理を進めていただくために
スイニーは、2型糖尿病患者における使用状況や、安全性・有効性を明らかにするため、3年間の特定使用成績調査SWIM-JPN」を実施しています。本日は、3ヵ月の中間解析の結果をご紹介します。
安全性解析(3,084例)において、副作用の発現症例数(発現率)は81例(2.6%)であり、おもな副作用と発現率は、低血糖症0.3%、便秘0.2%、浮動性めまい0.2%でした。重篤な有害事象発現率は0.7%でした3)。上記で紹介した類天疱瘡は、特定使用成績調査の中間報告では認められておりませんが、今後も1年、3年で集計し、各解析結果をご報告する予定です。

三和化学研究所は、先生方にDPP-4阻害薬 スイニーを適正にご使用いただけますよう、実臨床での使用実態に即した安全性情報を集積し、お届けしてまいります。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
スイニー®錠添付文書
References
1) 青山 裕美:糖尿病の最新治療7(4)190,2016
2) 難病情報センター:診断・治療指針 類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む。)(指定難病162)
3) 松原 旭 他:薬理と治療44(4)531,2016