医療関係者向け情報

ケトフィルムN

製品情報

測定原理

検体中の3-ヒドロキシ酪酸を酵素法により測定します。検体添加部に検体を添加すると、検体中の3-ヒ
ロキシ酪酸は、NAD+の存在下で3-ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼにより特異的に酸化され、アセト
酸に変わります。その際、NAD+はNADHに変わります。
この反応で生じたNADHは、ジアホラーゼを介して、ニトロテトラゾリウムブルーを紫色のホルマザンに還元します。この呈色程度は検体中の3-ヒドロキシ酪酸濃度と比例関係にあります。生じた紫色のホルマザンは判定窓に移動し、判定窓の反射率を測定することにより、検体中の3-ヒドロキシ酪酸濃度が求められます。

使用上の注意

[測定検体の取扱上の注意]
1.検体は全血、血清又は血漿を使用して下さい。なお、全血はヘパリン、EDTA 採血したものを使用して下さい。
2.本品は抗凝固剤として使用されるヘパリン、EDTA の影響は受けません。検体の溶血(ヘモグロビン10mg/dL以上)は正誤差を与えます。
3.全血を使用する場合、正常値の範囲内のヘマトクリット値では測定値に殆んど影響を与えませんが、正常値を越えてヘマトクリット値が高い場合には低値に測定されます。
4.遠心操作を行わない全血は、室温で24 時間、2 ~ 8℃で3日間安定です。血清、血漿は室温で24 時間、2~8℃で20 日間安定です。なお、全血は凍結しないで下さい。
5.冷蔵保存した全血、血清、血漿は、必ず室温に戻してから測定に使用して下さい。
6.血清又は血漿を検体として測定し、2500 μmol/L以上の測定結果(Hi表示)を得た場合、生理食塩水で4 倍まで希釈して測定することが可能です。なお、全血は希釈測定できません。
[危険防止上の注意]
1.試薬や検体が目や皮膚に付着したり、口に入ったりしないように注意して下さい。誤って目や口に入ったりした場合は、直ちに水で充分に洗浄するなどの応急処置を行い、必要に応じて医師の手当を受けて下さい。
[廃棄物に関する注意]
検体に接触した本品は、感染の危険性があるものとして、オートクレーブ等で滅菌処理を行ってから廃棄して下さい。廃棄する際には、医療用廃棄物、産業用廃棄物等に区別して廃棄して下さい。

操作方法

1.専用測定装置(ケトメーターN)の準備 ケトメーターN(以下、本機)の取扱説明書の操作方法に従って測定を行って下さい。 測光部のフタを閉じた状態で[START]キーを長押しして本機の電源を入れ、測定待機状態にして下さい。[FACT]キーを押した後、[MEMORY▲▼]にてケトフィルムN(以下、本品)の容器に印字されている検量線番号を選択した後、[ENTER]を押して確定して下さい。 全血と血清・血漿で検量線番号は異なりますので必要に応じて使い分けて下さい。温度補正機能により15~35℃の範囲の温度で測定可能です。
2.試薬の準備
①本品の入った容器を冷蔵庫から取り出します。測定環境温度(15~35℃、以下環境温度)に30分以上放置し、環境温度になじませた後、本品を取り出して下さい。なお、本品を取り出した後は、直ちに密栓して下さい。
②本品を本機の付属品である検体トレー、又は清浄な安定した台の上に置いて下さい。
3.検体測定
①検体(全血、血清又は血漿)をピペット又は毛細管にて30μLサンプリングして下さい。
②本機測光部のフタが閉じていることを確認し、[START]キーを押して下さい。カウントダウンが開始します。
③カウントダウン表示に従い、表示120で検体添加部に検体を添加し、反応を開始して下さい。
④本品を、判定窓(銀色印刷面)を下に向けた状態でスティックホルダーにセットし、フタを閉じて下さい。
⑤120秒経過しタイマー表示が0になった時、測定値が自動的に表示されます。 ⑥検体測定を終了する場合は、[START]を長押しして電源を切って下さい。

操作上の注意

1.本品は冷蔵保存(2 ~ 8℃)して下さい。本品の入った容器を冷蔵庫から取り出したときは、環境温度に30 分以上放置し環境温度になじませた後に開封して下さい。冷蔵庫から取り出し、直ちに開封しますと、本品に結露が生じ、中に含まれる試薬が劣化することがあります。
2.本品を30℃ 保存して継続使用した場合は4 週間まで安定です。 但し、1 回の開封時間は約5 秒、開封回数は25 回以内という条件下での結果です。
3.本品を容器より必要な枚数だけ取り出し、直ちに密栓して下さい。
4.容器から取り出した本品は直ちに使用して下さい。
5.使用期限を過ぎた本品は、使用しないで下さい。
6.検体添加部及び判定窓に直接手を触れないで下さい。
7.室内の揮発性薬品(有機溶剤等)による試薬の汚染を避けて下さい。
8.保存法が完全であれば、容器に記入されている期日まで使用できますが、期日以内でも検体添加部や判定窓が変色していたり、変形しているものは使用しないで下さい。
9.容器内の乾燥剤は、本品を使い切るまで捨てないで下さい。

性能

1. 感度試験
イ)精製水を試料として操作した場合、所定波長での反射率は60%以上です。
ロ)特定濃度の管理検体(1000 ± 100 μmol/L)を試料として操作した場合、所定波長での反射率は10 ~25%です。
2. 特異性試験 特定濃度の管理検体を測定する場合の測定値は、特定濃度の± 15%以内です。
3. 同時再現性試験 同一検体を5 回同時に測定するとき、測定値のC.V.値は15%以内です。
4. 測定範囲 本品の測定範囲は以下のとおりです。 全血:30 ~5000 μmol/L、血清・血漿:30 ~2500 μmol/L
5.妨害物質 乳ビはホルマジン濁度として2890度、ヘモグロビンは10mg/dL、遊離型ビリルビンは10mg/dL、抱合型ビリルビンは10mg/dL、アスコルビン酸は5mg/dL、乳酸脱水素酵素(LDH)は5000mU/mL まで測定値に影響を与えません。

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