糖尿病治療ガイドライン

食後高血糖の診断・治療Q&A

A

以下のことを確認してください。

食後および負荷後高血糖は大血管疾患の独立した危険因子です。[レベル1+]
食後高血糖は次のようなリスクとの関連が報告されています。

  • 網膜症発症リスクの上昇 [レベル2+]
  • 頸動脈内膜中膜肥厚(IMT)の進行 [レベル2+]
  • 酸化ストレス、炎症、および内皮機能不全 [レベル2+]
  • 心筋血液量および心筋血流の減少 [レベル2+]
  • 癌発症リスクの上昇 [レベル2+]
  • 高齢2型糖尿病患者の認知機能障害 [レベル2+]

食後血糖は有害であり、対策を講じる必要があります。

食後血糖
A

以下のことを確認してください。

食後血糖値を標的とする薬剤による治療は血管イベントを減少させます。 [レベル1‐]
食後および空腹時血糖値の両方を標的とすることは、最適な血糖管理を達成する上で重要な戦略です。 [レベル2+]

食後高血糖を呈する者に対して、食後血糖値を低下させる治療戦略を実施しましょう。

食後血糖値の管理に関するガイドライン:IDF,2007

A

以下のことを確認してください。

糖負荷の低い食事は食後血糖値の管理に有益です。 [レベル1+]
次のような薬剤は選択的に食後血糖値を低下させます。 [レベル1++]
従来からある治療法として、α-グルコシダーゼ阻害薬、速効型インスリン分泌促進薬、インスリンなどが挙げられます。
さらに、糖尿病患者の食後血糖値を管理する新しい治療法としてアミリンアナログ、GLP-1誘導体、DPP-Ⅳ阻害薬なども有益であることが示されています。

食後血糖値を標的とするためには、種々の非薬物療法および薬物療法を考慮すべきです。

食後血糖値の管理に関するガイドライン:IDF,2007

A

以下のことを確認してください。

正常耐糖能者では、食後血糖値が140mg/dLを越えて上昇することはほとんどなく、一般的に摂食後2~3時間で基礎値に戻ります。[レベル2++]
IDFおよびその他の団体は、正常耐糖能を75gのブドウ糖負荷後2時間値140mg/dL未満と定義しています。 [レベル4]
大半の主要糖尿病団体および医師会が発行するガイドラインと同様であるため、血糖測定には2時間の時間枠が推奨されます。 [レベル4]
SMBGは現在のところ血糖値を評価する最善の方法です。[レベル1++]
一般的に、インスリン治療中の患者では少なくとも1日3回SMBGを実施することが推奨されます。 インスリン治療を行っていない患者では、SMBGの実施頻度は各患者の治療法および管理の程度に応じて個別に考慮すべきです。[レベル4]

Guideline_img_02

低血糖とならない限り、食後2時間血糖値は140mg/dLを越えてはならない。血糖値測定(SMBG)を考慮すべきです。 (SMBGは現時点でもっとも実際的な食後血糖のモニタリング法だからです。) 目標とする食後血糖値の達成に向けて治療を進めるために、治療効果のモニタリングを必要に応じた頻度で実施するべきです。

食後血糖値の管理に関するガイドライン:IDF,2007

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